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りんごあるあるQ&A
これまで店頭やお電話等でお客様から寄せられたご意見やご質問をまとめてみました。
何かのお役に立てれば幸いです。
各項目をクリックすると内容が表示されます。
- りんご農家では、良質なりんごを皆様にお届けするために、収穫の時期までさまざまな作業を行っています。簡単に説明しますね。 「りんごの枝の剪定」→「交配(受粉)」→「摘花」→「摘果」→「葉摘み」→「玉まわし」など。
- このほかにも、追肥・消毒・草刈り・鳥追い等々の作業を一年を通して行っています。
- ただ、いくら気をつけて頑張って作業していても防ぎきれないのが自然の影響です。
- 台風、雹、霜などの自然災害は防ぎきれません。温暖化や雨による影響もあります。 <ここからは独り言・・・>
- カメムシの被害は毎年のように発生していて頭が痛い。
- 当園も過去に台風による強風の影響を受け、目の前で収穫まじかのりんごが次々に落下するのをただなすすべもなく見ていました。思い出したくない辛い経験を味わいました。
- 人間は自然の前では無力なのです。
- あまり詳しくは説明できないので、調べたことを簡単に報告しますね。
- 茶褐色に変色するのは果肉中の成分(クロロゲン酸、及びカテキン酸)が酵素(ポリフェノールオキシダーゼ)によって酸化するためだそうです。
- 変色を防ぐには、原因となる「酸化酵素※」の働きを抑える必要があります。
- そのためには、塩水やレモン水、ビタミンC液が効果を発揮します。
- それらに浸けることで、Naイオンがエピカテキンの周辺に壁を作り、酸化酵素の働きを抑えることができるのだそうです。
- 塩水やレモン水は、りんごの味を損ねないよう薄めのものを使った方が良いそうです。 ※酸化酵素:オキシダーゼ。酸化反応を促進する酵素のこと。 <ここからは独り言・・・>
- 思えば昔から母親がお客さんにりんごを出すとき、塩水に潜らせていたのを見た記憶がありますね。
- 子供の頃はりんごとバナナは高級品で病気になった時にしか食べられませんでした。豊かになったのですね。
- これも説明が難しいので調べたことを簡単に報告しますね。
- 見栄えのためにワックスを塗っているのではなく、「油上がり」と呼ばれるりんご自身の自然現象です。
- りんごは乾燥を防ぎ新鮮さを保つために果実の表皮からロウ性の物質を分泌するそうです。
- 完熟度が進むにつれ、ロウ性物質をりんご自身が作り出す不飽和脂肪酸(※1)で溶かすため、表面が光ってベタベタした状態になるのだそうです。
- いずれも、りんご自身が作り出す自然のもので、人間の体にも有益な物質ですので安心して食べられます。
- 「油上がり」は品種によって差があり、「つがる」「ジョナゴールド」「千秋」などによく見られます。
- よく熟して食べ頃の証ですが日持ちが悪いので早めに召し上がることをお勧めします。 ※ 不飽和脂肪酸:主に悪玉コレステロールを減らす働きがあります。 <ここからは独り言・・・>
- 皮ごと食べるのが身体によいのですよ。不飽和脂肪酸が効く。
- 分かってはいても具体的に説明するとなると結構難しい内容でしたね。勉強させてもらいました。
- 生涯学習ですね。
- これも説明が難しい質問ですね。調べてみたので簡単に報告しますね。
- 蜜の正体は「ソルビトール」などの糖分なのだそうです。
- 「ソルビトール」とは、りんごの葉が光合成によって作られたでんぷんを変換したもので、葉から果実に運ばれます。
- 果実に運ばれると果糖やショ糖・ブドウ糖などの糖に変換されて果実の細胞に蓄えられます。
- 完熟期になると、すでに細胞内が糖でいっぱいになっているため、「ソルビトール」たちは細胞の中に入れず困ってしまいます。
- その結果、細胞と細胞のすきまにたまるようになり水分を引き寄せ、これが“蜜”になるのだそうです。
- ただし、蜜の正体である「ソルビトール」はさほど甘くないのです。砂糖の甘さを100とすると「ソルビトール」は60くらいと言われています。
- ではなぜ「蜜入りりんごは甘い」と感じるのでしょうか?
- それは蜜が『完熟の証』と言われるように、りんごの果実が糖分で満たされている状態の目印だからで、糖分の中でも多く含まれている果糖が、砂糖の甘さの1.15~1.73倍と最も甘い糖だからです。 <ここからは独り言・・・>
- これも分かっていたものの説明するとなると結構難しい内容でしたね。
- りんごが甘くなるのは、葉っぱさんからの贈り物なのですね。
- 当園の栽培方法の「葉取らず栽培」は、甘みの強いりんごを作ることが出来るのですね。
- でも蜜入りりんごが必ず出来るとは限りません。これも天候や栽培環境・樹木の強さ等に左右されます。
- 蜜入りりんごは、品種では「サンふじ」に多く、お客様の要望も一番ですが・・これが難しい。
- 蜜が入っていなくても美味しいりんごなのですよ。
- りんご王国青森県では蜜を判定する大型の機械で選別作業を行っているため、とても太刀打ちできません。昔ながらの方法をお教えしますね。
- 判別方法は主に3つのポイントがあります。
- ①同じ大きさのものでも重い方のりんご
- ②ツルが太くてしっかりしているりんご
- ③りんごのお尻のほうが少し透き通ったような黄色みをおびているりんご
- 特にお尻の部分が黄色や赤くなっている果実は、完熟した印なので蜜が入っている可能性が高いと言えます。
- お尻の部分を太陽に透かして見る方法もありますよ。透けて見えるようなら蜜入りの可能性大。 <ここからは独り言・・・>
- でも確実ではないから結構難しいのよ。
- 長年の経験と勘かな。
- りんごは、湿度を高くし低温で呼吸をさせない状態にしておくと長く保存することができます。
- りんごの実は収穫されても呼吸を続けます。その結果、果肉成分を消耗して「ボケ※」ている状態へと進行してしまいます。(※ボケ:実がパサパサして不味くなる状態のこと。)
- これを防ぐ方法として、りんごを低温下に置くことで進行を遅らせることができます。(大体0度~4度ぐらいが理想的)
- 具体的には、ビニール袋・紙の袋などに入れて口を閉め、冷蔵庫の野菜室に入れて置くことをお勧めします。
- 冷蔵庫に入りきらない場合は、温度が低く、温度変化の少ない日光の当たらない場所を選びましょう。
- また、長期間保存する際はビニール袋の中に新聞紙などを入れてください。りんごから発生する炭酸ガスや水滴を新聞紙に吸着させる効果があります。
- それでも早く食べることが一番ベストな方法です。
- 特に、早生種(さんさ・つがる等)と中生種(紅玉・ジョナゴールド等)は一般的に長く保存すると「ボケ」やすくなりますので注意してください。 <ここからは独り言・・・>
- 完熟状態で収穫し販売しているので、出来るだけ早めに美味しい状態のりんごを召し上がって頂けることを切望しております。
- 保存する際の注意点と活用方法を説明します。
- りんごを保存する際、りんごと同じ袋にまだ熟していないキュウイなどの果物を入れておくと、早く熟すことが出来ます。
- これは、りんごから発生するエチレンという成分が、果物の成熟を促すからです。食べ頃になったら取り出して別に保存してくださいね。
- ただし、熟しているトマトなどと一緒に入れておくと、熟しすぎて冷蔵庫の中が大変なことになってしまいますので注意してください。
- なお、りんごをじゃがいもの中に入れておくと、エチレンの効果でじゃがいもの発芽作用を止めることが出来ます。
- しかし、入れっぱなしは、りんごだけが腐たりするので要注意です。こまめに見て取り替えてくださいね。
- りんごのツルもとに亀裂が入っている「つる割れりんご」が混じっていたのですね。
- 苦情のケースは稀なのですが、内部に亀裂のある「つる割れりんご」を送ってしまったことから「傷んだりんごが送られて来た」というものです。
- 「ツル割れりんご」は割れている部分が黒くなっているので、「傷み始めているのでは…?」、腐っているのでは…?」と思われがちなのですが・・・・・
- でも実は完熟した美味しいりんごなのです。食通の間では、美味しいりんごの見分け方の目印とも言われているのですよ。
- ただ難点は、見た目が悪く、成熟期に達しているため日持ちが悪いことですね。
- りんごの実は成長している時に果実に傷(ツル割れ)がつくと、それを直そうとして多くの栄養分が運ばれます。その結果、「蜜入り完熟りんご」となる確率が高いのだそうです。
- 収穫時や選別作業の時に外部裂果のつる割れりんごやカメムシに刺されたキズ有りりんごは、規格外として仕分けしておりますが、見た目で判別の難しい「内部裂果のつる割れりんご」は、どうしても見逃す結果となってしまっています。
- ご連絡いただいたお客様には同等品での交換にて対処させて頂きました。内部裂果の果実の発生頻度は低いのですが避けられません。
- 「つる割れりんご」は、写真のような蜜が必ず入っているとは限りません。蜜が入っていない果実もありますがいづれも完熟した果実です。ツル割れの部分をきれいに取り除けば、酸味・甘みのバランスが良い、ジューシーなとても美味しい完熟りんごなのです。
- 当園では、このような規格外のりんごは、「キズ有り」りんごとして店頭・道の駅でお買い得袋詰め商品として販売させていただいております。人気商品ですよ。
- 一年をかけて丹精込めて栽培したりんごですから、見栄えだけで判断せずに、おいしく召し上がって頂ければ幸いです。 <ここからは独り言・・・>
- いまの日本は食の豊かさの弊害なのでしょうか、見た目が優先されているように感じられます。
- キュウリやナスは、曲がっているものや育ちすぎてサイズが大きすぎるものは規格外で出荷できないなど、規格品も規格外品も同じ土壌で生産者が手塩にかけて育てた作物です。味に変わりがあるわけではないのに、もったいない話です。
- 食に対する意識を変える時期に来ているのでは・・・高齢化で離職する農業従事者が増えているのですから。
その他のトラブルに関する事例について
- 2009年11月:千葉県あてに配送した箱詰め5kgのサンふじ商品の損傷
- 箱詰め商品の配送については、配送業者(JPエクスプレス)に横置きでの配送を徹底しておりますが、今回縦置きでの配送に起因した商品の損傷が、お客様からのご連絡により判明しました。
- 損傷の事象は、りんごの側面に指で強く圧迫したような丸いヘコミができてしまうものです。半分以上のりんごに痛みが出ておりました。
- 着払い便にてご返却頂き、到着次第、迅速に交換対応させていただきました。
- 再発防止策として、配送業者に慎重な荷積みの周知徹底を図らせました。
- このようなりんごが届けられた際には、お手数でもすぐにお電話にてご連絡いただけますよう、お願い申し上げます。
- 詳細については、「特定商取引法に基づく表記」のページをご覧ください。